今回は文書に見合う写真がないので、シラサギの写真を添付。
白鷺と総称される中で、ダイサギと思われる。
総論的説明では本州以南に住むと言われるが、
最近は北海道でも越冬しているそうだ。
まだ環境になれていないせいか、近づいて写すことはできない。
20年ほど前の出来事。
町営墓地の大木の根が盛り上がり、墓石が傾きそうだとの苦情。
担当課長である私は、移転費を出すから移動するように頼んだが、
先祖代々の墓を動かすわけにはいかないと、受け入れられず木を切れと言う。
業者はこの様な立派な木には霊が宿っているから切るべきではないという。
簡単な事業は町内業者を指定することが基本で、他業者に替えることもできず、
頭を下げ、泣きを入れ、時にはおどし、何度も懇談し、
おはらいをしてから伐採することで妥協した。
お祓いは宗教行為に当たり公金は使えず、業者も心情的にお金を出すはずもない。
結局、伐採することだけの決裁をとり、私個人が主催するお祓いとして住職に依頼した。
宗教を信じているわけではないが、長くつらい交渉であったし、伐採した後もすっきりした気持ちにはならなかった。
そして最近のこと。
「落ち葉と競争だ」などと冗談を言いながら落ち葉を片付けていた人たちも、数年前から木の所有者に対する苦情となってきた。
すたすたと歩けない高齢者にとって、落ち葉処理は重労働なのだろう。
市街地から離れた道路わき(町有地)の、大きな広葉樹数本が問題視され、
これまで何度か地域住民の声を聞き、町と相談し、
落ち葉の処理、倒木の危険性などを考慮して、先日伐採された。
当事者はみんな、心につらさを感じながらの伐採。
木を切ると、後に出てくるのが「なぜ木を切った。緑を、自然を守るのが町の仕事だろう・・・」との一部町民から苦情がはいる。
そんな苦情は、自然とは・・・まで論ずるから、担当者も大変だ。
そんな、こんな、消耗するようなことを処理しながら、
初雪を待つ・・・いや、待っていな。
なのに、先ほど初雪が降って、道路が濡れている。
秋よ、まだ頑張っておくれ、冬はまだあとで良い。