(6月8日)
土を掘り下げたところに枠組みをして、その木枠の中にコンクリートを流し込む。
北海道の平均的な凍結深度(とうけつしんど)は60㎝前後で、厳寒地域は120㎝。
凍結深度60㎝とは、冬に地面の60㎝下まで凍れ(しばれ)上がる(=氷る)こと。
それをふまえて(対策して)の基礎工事。
翌日には固まり、出来上がっていた。
(注)凍れ上がるとは、
土中の水分は氷ると体積が増えて、増えただけ土中全体が上に盛り上がる。
後に土中の氷が融けると体積が元に戻り、土中には無数の小さなすき間が出来る。
そのすき間には、盛り上がった細かな土が先に崩れ落ち、すき間を埋める。
石や固形物が最初にあった所には、細かな土が入り込んでいるので、
石や固形物は元の場所に下がれず、盛り上がったままの状態になる。
これが繰り返され、土中の石はその都度少しずつ持ち上がり、
いずれ地表に顔を出す。
このわずかな作用が、時には構築物を傾けることも有る。
その頃、斜め向かいの個人住居も解体され、
更地(さらち=空き地)となった。
親は年老いて、自分が生きているうちに不動産を処分するか、不動産の処分等の費用を子供に残すかを悩む。
10日以上たってから、完成した基礎の上に、地面より高く基礎コンクリート工事(正式名称はわからない)が始まった。
10日以上の工事休止は、通常な間隔なのか、
砂利が供給されなかったのか、ミキサー車が都合つかなかったのかわからない。
北海道では20年前頃から、あちこちの砂利業者が廃業した結果、近年は砂利確保が難しいと聞いている。
なお、土木業者などが砂利を購入する場合、
砂利業者から直接買うことが出来ず、
中間に入る販売会社(○○商事などのペーパー会社)から買うことが基本的システムになっている。
コンクリートも固まり、枠板が外された。
これから大まかな整地が始まる。
丸く見えるのが給排水設備管。
給水には『水道』と『簡易水道』がある。
水道水の供給対象地域面積と使用水量が規定の規模より小さいものを
排水には『下水道』と『農業集落排水』などに分かれている。
『下水道』は個人の雑排水を下水道につなげることが強制されている。
(トイレは任意だがトイレをつながない人はいないだろう)
『農業集落排水』につなげること(使用)は任意。
今回も語り過ぎたので、この程度で終わり。
以下鳥の写真で、ほおの赤・白。
以上がホオジロで、以下がホオアカ