牧草をためおくサイロは形や大きさが変わってきた。
昔のサイロを見ると、のどかに感じたのだが。
冬、牛は牛舎に入っているから外で見ることはあまりない。
写真のように山中に放されているのはまれと思う。
小学校低学年の頃ペンキ職人が集団で泊ったことがあった。
サイロの屋根のペンキ塗り。
ペンキ屋さんと表現しないのは、
本業ではなく、今で言う指定暴力団のメンバー。
サイロの屋根を(依頼者が)見ることが出来ないのだから、
簡単に済ませろと食事しながら若い人が怒られていた。
写真(下)の鉄橋のペンキ職人も泊ったことがあった。
別の指定暴力団のメンバー。
鉄橋のてっぺんで塗っている時に長い貨物列車が通ると、小便が漏れそうになるほど恐ろしいと言っていた。
これも、いつまでも上がっているからだと怒られていた。
人の出来ないこと、人が嫌がることをすれば、でたらめしても金になると若者は言っていた。
彼らを素晴らしい人と思い、そんなことを真面に受け取って、
本を読むよりもいろいろ想像することが好きだった。
・・・こんな私に誰がした♪・・・彼らがした・・・と思った。
彼らは雨の日は物々交換もしていた。
赤い線が付いた長い棒を大きな布袋(麻袋?)に立てて、
この線までの豆と何か?を交換しようと農家の人に言う。
豆が半分くらい入った頃、その棒をぐりぐり回し始める。
豆は沈んで、農家の人が豆を入れ、彼は棒を回し続ける。
予想を超える豆の量に農家の人も私もあ然とした。
農家の人が苦情の様な事を言ったが、
大きな声で「男同士の約束にイチャモンつけるきか」
のような言葉で終わった。
サイロは遠くから見るものと思うのだが、遠すぎたようだ。
以下 牛の写真
牛の写真は尻を写さないとだめと言われる。
尻で牛の良し悪しがわかるそうだが、
素人の私は顔を写したい。
今回は『サイロと牛』
次回は『牛とサイロ』
同じ・・・そう同じだが、私の思いはチト違う。