近郊には乳用牛の牧場が点在している。
見た目、立派なサイロがある牧場の多くは、
札幌郊外などにあった牧場で、バブルで地価高騰の頃に牧場を売って転入してきた牧場。
当時は(所得税の)高額納税者の番付が新聞で発表されていて、彼らの納税額の桁違いに驚いたものだった。
当然に住民税も多額で、これを我が町の収入にするため、年内に住所を移すようお願いしたこともあった。
(住民票の住所よりも、実質生活の場を住所地として税申告するのだが、曖昧の場合は本人の判断による)
今は国が牛乳価格を操作しているなどで、経営上の問題はだいぶ少なくなったそうだが、
それまでは生乳加工業の言いなりの値で取引されて、国の無策も続いていた。
元々地元にある牧場は多額の借金を抱えていて、身動きできない状況と言っても過言でないだろう。
サイロの写真を撮りながら、
この牧場は・・・とそんなことを思う。
牛乳の加工販売は、全国規模の大手と、まれにある都道府県単位で販売をしている企業が独占している。
20年程前に牛乳の製造販売が法律上解放されたが、
その製造販売許可は他の食品製造許可と比べものにならないほどハードルが高いといわれている。
工房的なものは多少できているようだが、
生乳を牛乳に加工販売するものは広がっていない。
国が進める『農業の6次産業化』 聞こえは良いが、
(1次産業の生産+加工の2次産業+販売の3次産業=6次産業)
裏を返せば、1次産業だけでは生計が成り立たないことを国が認めている。
さらに、酪農の場合2次産業が抜けている。
具体的例として、
牧場で販売しているアイスクリームの原料の牛乳は、
メイカーが各牧場から集めた(混ざってしまった)生乳を加工した牛乳であって、自家製牛乳はほとんどないだろう。
(調査はしていません)
牧場では牛が大事に育てられ、
牛はペットのように牧場主になついている。
そんなことを文書にしておいたのだが、間違えて削除してしまった。
その文を書きながら想っていたことが、
今回の文書に変ってしまつたようだ。
(牛舎の隣接地)
私は丑年である。
だからといって、牛のことはあまりわからない。
さらに、牛乳を飲むと下痢をするタイプ。
放牧されていると、この牛が乳用牛か肉用牛かもわからない。
オスかメスかさえもわからない。
メス牛ばかりの放牧地では、発情牛はメスどうし互いに交尾(乗かい)のまねごとをすると聞いたことがある。
これは・・・それか? あれか?
下の写真は子供の頃から見ていた乳用牛のホルスタイン種、これだけはわかる。
雪が解けて、福寿草が顔を出し始めた今日この頃、
残り少なくなったマスクを数人に郵送した。
次回は間が空くかもしれないが、
頑張るぞー・・・少しだけ。