アイスキャンドル

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(以下、写真のすき間の部分に合成した写真)

 

 まだ暮の出来事で申し訳ありません。

 

 私は若い頃からアイスキャンドルを作っていた。

バケツに水を張り、芯(ローソクを入れる部分)を作るのにペットボトルを使っていた。

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 ベットボトルが浮かないように小石を入れて、外におけば氷(アイスキャンドル)が出来るのだが、

ペットボトルのわずかな引っ込みが氷の出っ張りとなり、ペットボトルが氷からなかなか抜けない。

これが一番の苦労するところ。

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 神社と除夜の鐘の寺が近くにあり、人の流れが多いからと、

1999年の暮れに、アイスキャンドルを皆で設置して、2000年を迎えようとの提案があった。

私が家の前に並べているアイスキャンドルを見てのこと。

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(造花を入れて)

  簡単な作業じゃないことを説明しても、

その頃みんなは60代、勢いでやることになる。

ペットボトルにガムテープを巻いて、くぼみを少なくすることなどをいろいろと指導。

 

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 年開けて、ひどい目にあったと、想像以上の作業に苦慮した話で盛り上がる。

1回限りのはずが、こんどは上手く作ると、流れる勢いで来年も作ることになる。

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(ペットボトルに紙を貼って)

  2年目も同じ状況で、今度こそはと意地になる。

そして区切りなく、今日まで続いている。

たまたまできた、地域活性化助成制度を利用し、2011年に凍りやすいバケツと抜きやすい鉄柱をそれぞれ100個用意した。

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 凍るのは早いし、鉄柱は容易に抜ける。

今度は自分の家の前だけでなく、神社近くまで(両サイド100m追加)つなげると言い始める。

それは3回で終わったが、もう昔の話。

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(当時の写真―この道路だけでも画面の後ろを含めて300m)

 

 バケツは底が抜け、鉄柱はさび付いて、人は後期高齢者

参加する者も徐々に減って、最近は100個も出来ていない。

そして多くはペットボトルなどをそのまま使って、

アイスキャンドルは7割程度。

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 それでも工夫しながら頑張っている。

あれから21年、若僧の私はもうやめても良いと思うのだが。

参加する多くは80代、恐ろしいほどガッツがある。

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 消えたロウソクに灯をともしながら写真を撮り歩く。

風は冷たい。手がかじかむ・・・寂しい。

写真上の言葉や風船に励まされながら・・・頑張る

・・・いや、やっぱり寒いのは寒い。

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 大雪の予報が外れただけでも良しとしよう。

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