消防団員に関する想い(3-2)

 

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演習場所は私が通っていた旧小学校グランド。

 

(前回の続き)


町長が、町立病院と消防をどのように見ているかと問う。
その様な類のことは町長とよく話をしていたので、
いつものようにざっくばらんに私の考えを言った。


 町長は「よく理解しているね、近々消防に勤務してほしい」と、
私は「急に言われても困る」と言って終わればよかったのに、

「試験も受けずにそれは無いでしょうと」と言ってしまった。

 

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(婦人たちも消防応援団)

 

 通常も面接試験だけで学科試験は無いとのこと。
「光さんは知らない課長はいるのかね」と言われればみんな知っている。


「互いに知っていながらポーズの面接もないだろう」と言われれば「そうですね」と自然に答える。


 こんな会話をしているうちに就職しなければならなくなった。


 町長は悪気がなかったのだろうが、無試験は1号俸給料が低いとのこと。
数年後にそれを知って、町長にだまされたと言ったら、照れ笑いをされて終わってしまった。

 

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(観客もまばら)

 

 


そんな頃
プロレス・ジャイアント馬場の熱狂的フアンが友にいて、
そんなに見たかったらと、友を集め興行を主催した。


ブッチャーが観客席で暴れまわり、追われた女性がトイレに逃げ込み、鶴田がトイレの上からのぞいて大丈夫ですかと。
そんな選手がいた昭和48年の昔話。


社長には(馬場さんと呼ぶより社長と呼んだ方が機嫌良いとのこと)壊したパイプ椅子を弁償させ、ダフ屋には返品させない対応をした。

 

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儲かったなと言いながら後片付けをしていた夜の10時頃、
明日11月1日から消防に勤務してほしいと。
(どこかの連絡ミスなのだろう)


そんなデタラメだもの、こちらも初出勤で完全な遅刻。


事務所の中は何度も出入りしていたから特段教えてくれることも無く、昼食を終えそれぞれが事務所を出る。

 

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4つの電話が並べられていて、その一つの電話が鳴った。
出ると(その電話は119番で)火事の通報。


現場を確認してそれぞれが消防車を出動させる。
○号車・・通過、○号車現着、○号車放水開始・・・と無線が入る。
その都度、了解と言いながら時間等をメモル。

 

 

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ボヤで済んだのでみんな安堵の様子で帰ってきた。
消火栓などを使わず、放水はタンク車の水で済んだようだ。


消火活動には消火栓と防火水槽を使う。
大都市など一部は、消火栓専用の配管になっているが、多くは一般の水道管に接続しているので、これを利用すると水道水が濁り苦情が出ることがある。

 

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グランドの西側に隣接して梨畑があり、その合間にあったスモモは健在だった。

スモモをぶつけあっていたので、その熟す姿を見たことは無い。

 

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この畑の主はもういない。
ヤマグワだろうか、子供の頃は無かったように思う。