(スズラン)
(スノーフレーク)
小学5年生の火事の経験から(最終)
寒い夜、友達に連れられて初めて銭湯に行った
銭湯の大きさに驚きながら、風呂上がりにビンのコーヒー牛乳を飲んだ
外に出ると濡れた髪が凍って、髪を曲げると折れるのではと思ったが、真冬でもそんなことはないと友が笑った
大金をかけて旅館を建てても元が取れるまでは続けられないから、働きに出た方がいいと、すでに務めていた長男が母に言っていたが、
母の希望で、最小限の設備で旅館をすることになった
結果は80歳頃まで細々と旅館を続けた
(旅館業は客室5室以上でそれ相応の施設を完備する規定があり、民宿は客室等の規定は無い~当時の法律)
(ナルコユリ)
常連客の多くは雑貨・食料品・酒・薬などの行商人で、時期的に大型農機販売や土木建築関係者が主だったが、
新たな旅館でも続いて利用してくれた
全道各地を回る問屋さんたちは、旅館ができる前から立ち寄ってくれ、他地域の情報とその知恵を教えてくれた
サービスに出すタオルに旅館名を印字しなくてもいい、
名入りマッチもやめ大箱マッチを部屋に置いておけばいい
食器や備品に金をかけず、食事も茶の間を食堂代わりにし客室まで運ぶこともない・・・など節約術を教えてくれた
(ドウダンツツジ)
これら客からの知恵は、後の日常生活でも役に立った
また、火事場での経験を何度も思い反省し続けたことが、
その後に経験した災害や事故などで、瞬時に適切な判断・行動がある程度できるようになったと思うが
それでもその都度反省するところは多々あった
(今回掲載の花たちは、すでに姿を消している)
(サラサドウダンツツジ)
火事の経験と雑談に長い間お付き合いをいただき疲れたことでしょう ありがとうございました。
私も疲れたのでこれで終わります
次回は間をおいて