庭を見に来てと言われて5月下旬に写真を写し、6月7日のブログで紹介した。
その91歳の彼女は札幌在住であるが、下肢障害のある知人宅に滞在し、面倒を見ながら庭いじりと故郷の人たちとの会話を楽しんでいて、元気なおばあちゃんとして慕われていた。
彼女は認知症も無く社交的で、公共交通機関を有効に利用していた。
付き合う人々の好みのものを手に入れては配り歩いており、私もしょっちゅうお菓子や、おかずをもらっていた。
先日も病院の帰りにマーケットに寄ろうとしていたところ、交通事故にあって搬送先の病院で亡くなった。
相棒を失った障害ある知人は、彼女の育てた花を見たいから写真を撮ってくれと泣きながら言う。
彼女に頼まれて写してからまだ1か月たっていないが、庭には別の花がいろいろそだっていた。
前回と合わせ80枚ほどの写真となった。
80坪程の庭いっぱいに植えられていて、植物を踏まないように気にしながら写し歩いた。
奥の方でイチゴが一個だけなっていて驚いた。
これからイチゴになるだろう実も、なり終えた実も何もなく、一個だけの大きな赤いイチゴ。
たった一個のイチゴだけど、相棒は泣きながら食べていた。
夕方に写真を頼まれて翌日写して良かった。
後日にしていたら、イチゴは無かっただろう。
今回は小さな花たちの中から。