過疎化現象に住民はそれなりに心配している。

町(行政区)が崩壊の恐れあり・・・と心配されているが、

現実的に想像される状況を感じる。

「過密化現象」に対し、「過疎化現象」と言う言葉が出来たと言われる。

その後、過疎化=人口減少と理解されるようになったが、

広義の文化が衰退することを示している。

人口の減少ではなく、生活圏域の人口密度の問題と言える。

子どもが減少して学級が維持できない学校や、

ほとんど利用されない公共施設の維持管理を続けている。

だから実際は「過疎化現象」は起きていない。

そのかわり、町の財政は破たん状況になる。

 

市街地から遠く離れた地に家を建てるからと言われても、

数キロにわたって道路などの公共施設は完備出来ないが、

これまですでに数十家で利用・維持していた道路や水道・下水道等の公共施設を、

家が減少し残った1家のためであっても維持し続けるのだ。

行政としては保障してでも市街地に転居してほしいのだが、

本人は住み慣れた家から離れたくないという心境も理解できる。

最近「コンパクトシティ」と言われているが、まさにこの問題だ。

極論を言うと、駅舎・役場・学校・保育所・病院・銀行等の総合公共施設をつくり、

郊外に住む住民用に、店舗付きの大型マンションを用意すればすべてが解決する。

買い物や医療難民、スクールバスや循環バス、数10キロに及ぶ水道や下水道の維持、

除雪や避難地区の解消・・・・。

だが、そこに住民それぞれの心情があるから難しい。

 

最近先輩諸氏とそれぞれ懇談することがあり、

皆それなりに町行政や町の将来を心配していたことから、こんな投稿となった。

 

写真は、先輩の庭に咲いていた「金魚草」

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