田の雪が消えて、白鳥は飛び立った。

f:id:isourounomitu:20180405201117j:plainマガン

 

 今年の雪解けは驚異的に早かった。
4月上旬まで田畑に残雪があり、渡り鳥が羽を休めているはずが、

今年は3月下旬の数日でそれは終わっていた。
 会議だ葬儀だと忙しい格好をしているうちに、コハクチョウもマガンもヒシクイも去ってしまった。

 

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コハクチョウ

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 たまたま写した写真が最初で最後。
その気になれば、写真を撮る時間が無かったわけではない。
ただズボラな生活を選んだだけ。

 

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マガンも冷たくて片足立ち

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 そして今最高気温が5℃に満たない、例年の寒い日が続いている。
 まだ1m以上の残雪がある地域もあり、今更ながら北海道の広さを感じる。
 函館の方では、まもなく桜の開花が何時か話題になることだろう。

 

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あまり見かけないヒシクイ、今年は多く感じた。

マガンと比べると、一回り大きく、首が長く、胸の横線が無く、くちばしの黄色が少ない。

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 我が地域の桜は、例年5月連休の頃に満開になる。
桜・梅・リンゴ・梨など、木の花はほぼ同時期に咲くので、近くに寄らなければ花の名はわからない。
 私は近くで見ても種類がわからないが、綺麗だと思う気持ちだけはある。

 

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 今の田畑は、土・土・土。
広い農村風景は茶色で覆われて寂しい限り。
またしばらくは、ズボラな生活を送ろうか。

 

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雪の上でチョウが舞っています。

 3月25日の日中、冬物の片づけをしていると、福寿草が庭の数か所で咲いていた。

いつもこの頃に咲く福寿草

 

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 今年は急激に雪解けが進み、福寿草の周りに雪は無い。
とけかかった雪の合間で咲く福寿草の姿が好きだ。
それで、そばにある雪山の雪を福寿草の周りに置いた。

 

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 そんなことをしていると、雪に小さな影が動いた。
一瞬だったので上を見ても何もない。
なんと、陽ざしを受けて温かな石ころの上にチョウが。
クジャクチョウの裏側は影の色だから、羽を閉じていたので目につかなかったようだ。

 

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 すぐにチョウは飛び去った。
3月にチョウを見るのは初めてだった。

後日人に言っても信じてくれなかった。


雪・・・冬
福寿草の花・・・春
チョウ・・・夏
 これを組み合わせて写真を取ればよかったと、ふと思った。

 

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 作業を続けていると、足元にイトトンボが止まっていた。
捕まえようとしたが飛び立った。
 飛ぶトンボのあとを目で追うと、家の壁にまたチョウがいた。
静かに近寄ったら、鈍い私でも簡単に捕まえられた。
陽ざしが強いと言っても気温はせいぜい10℃程度だろうから、元気な動きは出来ないのだろう。

 

雪と福寿草と蝶々

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 人はこれをねつ造写真と言うのだろうが、

私は『創作写真』と表現しよう。

 

 その後も別の場所で何度かチョウの姿を見た。
いずれも南側に向いた家の壁付近。


 早い時季外れにチョウになったのが良かったのか。
寒さに耐えて生き続けられるのだろうか。

と、私の勝手な独り言。

 

田で米を食べるスズメを見て、微笑む人が真の農業者。

生き物と風景写真特集14(最終) スズメ

 

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 今回の文書は、熊本県で教師をしていた、太田眞也先生
が著者の『スズメ百態面白帳』を参考にしています。

 

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 スズメは人間の生活の中で生きる、人間同調種だそうで、日本には普段見られるスズメと、人里離れて住むニュウナイスズメの2種類とのこと。

 

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 中国と日本以外の多くの国では、人間同調種の典型である『イエ(家)スズメ』が支配的で、このイエスズメが日本に入ってくれば、スズメは山に追いやられるだろうと危惧されている。

 

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 スズメが穀物などの作物を食い荒らすからと、大規模なスズメ駆除が繰り返されたが、結果は害虫が大量発生して作物が全滅したという歴史が各国にあるようだ。

 

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 私が中学校になった頃、すでにカカシはめったに見られなかったが、スズメを追い払う爆音(空砲)があちこちの田んぼから聞こえていた。
     (カ―バイト+水=アスレチンガス+火=爆発)


 スズメが収穫物の大敵では無いことが一般に知れ渡ったのはその頃からだろうか。

 

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 スズメは年に2回子を産むと聞いていたが、本では2番子・3番子と表現されている・・・年3回?
その割には急激な増加は見られないのは天敵のせいだろうか。

 スズメの天敵は、猛禽類だけでなく、アオダイショウやカラスまでが卵やヒナを襲う。
 まだ脂肪も少ない幼鳥が、台風のあと千羽単位で路上に落ちていたこともあるそうだ。

 

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 スズメはクモを食するが、そのオニグモの巣に引っ掛かり落鳥することも有ると言う。
     オニグモを調べると、そのへんにいる普通のクモ。


「クモの巣にスズメが引っ掛かるなんて信じられない」と言いながら借りたこの本を返した。

 

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 「本には写真が載ってないから信じられないでしょう」と言いながら、
バカチョンカメラオートフォーカス、コンパクトカメラ)で自分が写したと、写真を見せてくれた。


 見てもよくわからないので、持ち帰り写真をスキャンし、補正・拡大したらクモの糸がかすかに見える。

 

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 この貴重な写真も、小さな画面では、スズメもクモの糸も見えないかもしれないが、私の能力ではこれが限界。

 

 私のブログは元に戻り、週1程度で発信しますので、今後ともよろしくお願いします。

アカとヤマのゲラつながり。

生き物と風景写真特集―13 アカゲラヤマゲラ

 

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ヤマゲラ

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木の幹にへばりつくヤマゲラの姿は写真には撮れていない。
木の裏側で頑張っていたようだ。

 

アカゲラ

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 アカゲラは前回happy-ok3さんに上手に紹介頂きまして、今シーズン2度目の掲載。
 アカゲラは木に舞い降りると、上の方に進むようだ。

 

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 私には、ススキ・アシ(ヨシ)・オギの違いがわからないので、どれもススキと言うことが多い。
 多くの植物が深い雪の中に身を潜めているが、ススキはいつも姿を出している。
 黄色に変色した姿は、雪景色を柔らかくするので、風景写真にススキを取り込むことが多い。

 

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小鳥の餌場を狙う猛禽類

生き物と風景写真特集―12 ハイタカ

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 ハイタカ(他の猛禽類かもしれない)を写せたのは今年2回目。
とは言っても、ご覧の通りの写真で、猛禽類特有のかっこよい所は写せていない。

 

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 私がお邪魔している餌場では、写真のハイタカと白っぽい色の猛禽類が交互に早朝きて、餌場の近くに小鳥の羽が散らばっていることがしばしばあるという。

 

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 10年以上前は、またかと言うほどいたキレンジャクは、一度猛禽類に襲われると、その餌場には近づかなくなったが、ここの鳥たちは離れようとはしない。

   キレンジャク・・・カムチャッカや北アメリカ北西  

     部の繁殖地でエサが多い年は、日本にわたって 

     こないそうだ。
     キレンジャクを何年も見ていないと言うことは
     ~寒冷地でエサ(木のみ)が多いと言うことで
     ~これも温暖化か? 浅はかな邪推か?

 

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 陽ざしの強い外から家に入ると暗く見える目。
小鳥の写真を撮るときは、必然的に空と雪を見続けるため、そんな目になる。
 帰りがけ、カラスかなとカメラでのぞくと猛禽類
たまたま望遠を小さく(200㎜程度)セットしていたので、ブレブレであるがこちらに飛んでくる姿も画面に入った。

 

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 猛禽類が餌場に飛び込む通路に、木の枝を障害物として雪に差し込んだ。
猛禽類も生きるため、小鳥も可哀そうと思う、主の妥協の産物。
 その結果、障害物を避けてワンクッションするのか?失敗したのか?こんな雪跡を付ける。
写真を写す私にとっても障害物。

 

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上ー狙いを定めて飛び立つ瞬間

下ー数秒後に雪に付いたハイタカのあと

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以下、2番目3番目の続き写真

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私の経験では、鳥が枝の雪の上にとまることは無いようだ。

スズメは雪浴びをするそうで、まれに雪の上にとまることが見られる。

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アライグマが駆除されてキツネが増えた。

生き物と風景写真特集―11 コゲラとキタキツネ

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 今日の国会も、国民に対し恥ずかしい答弁が続くだろう。
がっかりする前に、予定のブログ発信。

 

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 今年は珍しいことに4回もキタキツネに出会った。
とは言っても100mから200m程度離れている。

 

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上2枚は、3回目に出会ったキツネ。
カメラ調整しているうちに、遠くに走り去った。

 

4回目に出会ったキツネ。

 

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この地域では作物が荒らされるので、盛んにキツネの駆除を行っているそうだ。
そして、この地区ではお稲荷さんの小さな神社がある。
キツネの駆除をしながら、お稲荷さんの信仰は続いている。

 

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 稲や農作物を荒らす野ネズミの駆除をするキツネ様だったはずなのだが。
元々はキツネではなく狼だったそうだから、どうでもいいか。

 

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 コゲラは地味な色で、木の日陰にいることが多いのでなかなか撮影チャンスに恵まれない。
日陰の方がエサの虫たちも多いのだろうか。

 

山の中のコゲラ

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脂身を狙う

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