3月25日の日中、冬物の片づけをしていると、福寿草が庭の数か所で咲いていた。
いつもこの頃に咲く福寿草。
今年は急激に雪解けが進み、福寿草の周りに雪は無い。
とけかかった雪の合間で咲く福寿草の姿が好きだ。
それで、そばにある雪山の雪を福寿草の周りに置いた。
そんなことをしていると、雪に小さな影が動いた。
一瞬だったので上を見ても何もない。
なんと、陽ざしを受けて温かな石ころの上にチョウが。
クジャクチョウの裏側は影の色だから、羽を閉じていたので目につかなかったようだ。
すぐにチョウは飛び去った。
3月にチョウを見るのは初めてだった。
後日人に言っても信じてくれなかった。
雪・・・冬
福寿草の花・・・春
チョウ・・・夏
これを組み合わせて写真を取ればよかったと、ふと思った。
作業を続けていると、足元にイトトンボが止まっていた。
捕まえようとしたが飛び立った。
飛ぶトンボのあとを目で追うと、家の壁にまたチョウがいた。
静かに近寄ったら、鈍い私でも簡単に捕まえられた。
陽ざしが強いと言っても気温はせいぜい10℃程度だろうから、元気な動きは出来ないのだろう。
雪と福寿草と蝶々
人はこれをねつ造写真と言うのだろうが、
私は『創作写真』と表現しよう。
その後も別の場所で何度かチョウの姿を見た。
いずれも南側に向いた家の壁付近。
早い時季外れにチョウになったのが良かったのか。
寒さに耐えて生き続けられるのだろうか。
と、私の勝手な独り言。