今時期、山から顔を出す日の出は7時過ぎ。
すでに友人たちは散歩を終えるころ、
私はまだ寝ている。
日の出前に目覚めた時は、トイレを済ませてまた寝る。
先日、日の出前の雲が金色に染まっているのを見て、
寝坊の私が朝日を写そうと思ってしまった。
曇りが続いて、ようやく写したというより、取りあえず写しただけの写真から。
ある早朝の出来事。
(牧場の朝)
新聞配達の80代の婦人が、Aさん(独居老人)が倒れているようなので、子供の連絡先を教えてほしいと、起こされた。
私も着替えてすぐに・・・
いや、頭がボーっとしていたので、15分過ぎぐらいに駆け付けた。
すでに子供夫婦も駆けつけていたが、
Aさんは玄関で横になったまま。
部屋に入れようとしたが痛がって動かせないと言う。
本人が呼ぶなと言うので、119番通報もしていない。
トイレに行けず、垂れ流し状態であることを気にしているようだった。
(大事にあって、小事を気にする心理はよくあること)
私は本人を強制的に説得し、119番通報をした。
結果は、腰骨を止めているボルトが外れ、足が骨折していた。
今はリハビリをしているが、年内の退院は無理のよう。
(西には月も出ていた)
新聞配達の婦人は、Aの部屋の電気が付いていることを不審に思い、配達を終えてから再度立ち寄った。
まだ電気がついており、ドアホンの返事も無いので私の所に来たとのこと。
昨夜、玄関の鍵をかけて振向いた時転んで動けなくなったとのこと。
子供が来ることもまれで、近所付合いも少なく、
新聞配達婦人の機転が命を救ったようなものだ。
明らかに様子がおかしくて、近所のものが警察に連絡しても、
警察はドワを壊してまで家中に入ることはできない。
本人からの通報や、倒れている姿が確認できた時、あるいは身内からの依頼があった時だけ動ける。
それで、独居老人の方々には、緊急連絡先を教えてもらうようにしているが、
自分の連絡先を教えたがらない子供もいる。
私は現職の時の癖もあり、後に問題が起きた時の対処などを考慮して、出来事を記録している。
この度のような事柄から、近所のもめごと、施設入所、行政手続き、詐欺からのハガキ、簡単な問合せ、あるいは愚痴を聞いてほしいなど様々ある。
短時間で終わることから数日かかることまで、
例年は年間60件程度を対処している。
高齢化が進み、今年はコロナで相談できる身内が来なくなったこともあって、すでに80件を超えている。
今時期の太陽はどこから出てくるかも知らずに写真を撮ろうとする甘さ。
撮影場所を決めるのにウロウロと。
軽トラック用の細い耕作道を迷い進むが、Uターンする場所がなくやむなくバック。
そして脱輪。
(写真の右下、ようやく抜け出したタイヤの跡。)
車を写真の場所に置き、歩いて再度登ると、
そこは太陽が見えない場所だった。
あ~あ みじめ・みじめ・・・
コメディアン小松政夫さんの言葉だった。
冥福をお祈りいたします。