生き物と風景写真特集14(最終) スズメ
今回の文書は、熊本県で教師をしていた、太田眞也先生
が著者の『スズメ百態面白帳』を参考にしています。
スズメは人間の生活の中で生きる、人間同調種だそうで、日本には普段見られるスズメと、人里離れて住むニュウナイスズメの2種類とのこと。
中国と日本以外の多くの国では、人間同調種の典型である『イエ(家)スズメ』が支配的で、このイエスズメが日本に入ってくれば、スズメは山に追いやられるだろうと危惧されている。
スズメが穀物などの作物を食い荒らすからと、大規模なスズメ駆除が繰り返されたが、結果は害虫が大量発生して作物が全滅したという歴史が各国にあるようだ。
私が中学校になった頃、すでにカカシはめったに見られなかったが、スズメを追い払う爆音(空砲)があちこちの田んぼから聞こえていた。
(カ―バイト+水=アスレチンガス+火=爆発)
スズメが収穫物の大敵では無いことが一般に知れ渡ったのはその頃からだろうか。
スズメは年に2回子を産むと聞いていたが、本では2番子・3番子と表現されている・・・年3回?
その割には急激な増加は見られないのは天敵のせいだろうか。
スズメの天敵は、猛禽類だけでなく、アオダイショウやカラスまでが卵やヒナを襲う。
まだ脂肪も少ない幼鳥が、台風のあと千羽単位で路上に落ちていたこともあるそうだ。
スズメはクモを食するが、そのオニグモの巣に引っ掛かり落鳥することも有ると言う。
オニグモを調べると、そのへんにいる普通のクモ。
「クモの巣にスズメが引っ掛かるなんて信じられない」と言いながら借りたこの本を返した。
「本には写真が載ってないから信じられないでしょう」と言いながら、
バカチョンカメラ(オートフォーカス、コンパクトカメラ)で自分が写したと、写真を見せてくれた。
見てもよくわからないので、持ち帰り写真をスキャンし、補正・拡大したらクモの糸がかすかに見える。
この貴重な写真も、小さな画面では、スズメもクモの糸も見えないかもしれないが、私の能力ではこれが限界。
私のブログは元に戻り、週1程度で発信しますので、今後ともよろしくお願いします。