売れていない芸術家は、芸術家モドキというのか。
音楽関係から、小説・写真・陶芸・書道など、それに打ち込む者が己を○○家と言う。
作品がさほど売れなくとも陶芸家であり、趣味でつくった器がいくら売れようが素人。
作品作りに没頭し、職業を陶芸家・作家などと表現するのはその人の勝手であるが、多くの人は脱落していく。
社会的にも評価され高収入を得ている芸術家の多くも、名も売れていない頃の生活は大変で、身内をはじめ多くの方々の援助があっての結果であろう。
起業家にも似たところがあるのだが。
画家や陶芸家が自然を求めて田舎に住み着く。
人口減少で悩む行政や心ある住民はこれを歓迎し、その生活に援助する。
そして借金や多くの人に迷惑をかけて去っていく。
3人の芸術家の後始末をしてからは、そんな芸術家なる者とはかかわらないようにしている。
彼らの多くは、一般人の社会・経済生活観念の常識は通用しない。
一般人でも、自分の好きな事にはふんだんに金をかけて、借金をしまくり税金も滞納する者がいるが、これとは質が違うようだ。
芸術家なるものは、その芸なるものに没頭しその世界に入り込むから、一般人が考える心配を感じていない。
札幌芸術の森に行ったとき、遠くから私を呼ぶ者がいた。
私が後始末をした陶芸家であった。
「久し振りですね、講師をしていたら顔が見えたので授業を中断してきました」と。
普通なら、私から隠れるところが、向こうから声をかけてくるとは何だこいつはと思いつつ恨めないのである。
自称芸術家なるものは困った人種であるが、一般人ができない生き様に魅力を感じるのだろうか。
書こうとした内容の前段が長くなったので、今回は前段で終えよう。
書こうとしていることがまとまらないと、前段が・意味のないことをダラダラ書くことになるようだ。
写真を多く掲載しまして御勘弁願います。
夕陽