ブログのあちこちで旅行の話題があるが、私は海外どころか国内旅行にも行かなくなった。
しばらくぶりに行ったのは7年前の沖縄。
日本に戻る前の沖縄から留学していた後輩は、行政に勤務していることもあり、沖縄が抱える問題をしばし語り、夜は彼女の案内で酒と食事を満喫した。
数少ない旅行の中で一番記憶に残っているのは、はるか昔のフランス旅行だろうか。
車イス使用の友人とその父親の3人で、10日程のマイペースな旅行だったが、トラブルは飛行機の搭乗から始まった。
空港が用意する車イスに乗り換えさせられた・・・だが飛行機の通路が狭く途中から前に進めない。
彼の車イスはバギー式なので、数センチの幅は縮められる。
その後はその都度説明し、終始自分のバギーを使用できたので何のトラブルもなく移動できた。
夜は、部屋も街角も明るくしない生活から、明るすぎるライト(違法)の日本車はスモールランプしか使えなかった。
交通事故の心配は?・・・見える範囲のスピードにすれば良いと。信号の高さが低いのも人を優先するそこにあるようだ。
向かい合うビルや背の高い家に、ワイヤーをつなげて道路の中央上空に信号機をぶら下げているのがあちこちで目についた。
数年?に一度行われる白い外壁の洗浄は、洗剤の使用が禁止されており、水とわずかな塩で行われていた。
フランス人の多くは知っている英語を話してくれないが、
車イスということで結構英語で会話してくれた。
タクシーの助手席には客を乗せないが、これもクリアーできた。
(タクシーの助手席は愛犬の指定席が多い)
ブランド品専門店の近くまで来て、道行く人に訪ねると聞いてはくれるが地元の人も場所がわからない。
気品あるおばあちゃんが20メートルほど先にあると教えてくれた。
レストランに入ってメニューを求めたら追い出された。
そばにいた人の教えによると、メニューとはフルコース・高級な意味のような??説明をしてくれて、隣のレストランに案内してくれた。
入ると先ほど座ったところが見える・・・同じフロアーを仕切って客を分別しているのだ。
フランス人の食は高級で、高級装飾品とドレスアップ・・・と思っていたが、一般庶民には関心がないようだ。
食事が本当に美味しいと思ったのは、お城での晩餐会だった。
スペインでインスタント味噌汁用のお湯を頼んだ。
ボーイが首をかしげるので『ボイルドウオーター』と何度も行ったら、ゆで卵が出てきた。
他の人に聞くと『ホットウオーター』だと言う??
多くの日本人客がそのように言った(教えた)結果だとのこと。
イギリスの空港で搭乗するとき、車イスを気遣ってくれて一般客とは別ルート・・・だが迷子になった。
空港関係者に『JAL』と尋ねたら、みんな???
『ジャパンエアライン』でようやく理解され帰途につけた。
文化の違い、考え方の違いを知った40年ほど前の経験。
文書と関係ない写真
こんなイベントに連れられて行くこともあります。
寂しいライトアップ