今月中旬からようやく晴れの日が続いている。
4月から毎日のように小雨が続いて風も強かった。
どうなっているんだと思っていたが、
作物にとっては良かったと農家の方々が言う。
3月中は平均以上の高温~シバレた(凍った)土が温まる。
小雨の連続~苗にとっての適度の水分補給。
風が強い~害虫をハラッてくれる。
山菜の成長も順調で、フキ・竹の子・ウドなどの山菜を、
あちこちからお裾分けをいただく。
田舎にいて山菜取りもわからないのかと言われ、高校のとき竹の子を取りに行った ~ 竹の子だけは見分けがつくから。
山の入り口はわかっていたから一人で行った。
なかなか見つからない・・・帰ろうかと思った。
それから数分後竹山にぶっかった。
(北海道の竹は手で握れる程度の太さ)
竹があるから竹の子があることを知った。
・・・無駄な時間だったのだ。
竹の合間を進むたびに、竹に体のあちこちをたたかれる。
どのような状態か観察してみた。
押し除けた竹は弓のようにヒノって、
手を放すとむちのような勢いで私の顔をたたいた。
・・・観察しなければよかった。
用意した袋いっぱいとれた・・・帰り道がわからない。
坂を下りて人に出会ったが恥ずかしくて聞けなかった。
小さな沢で水が流れていた。(迷ったら水の流れに進むと教わったことがある)
水の流れるほうに進んだ(山の反対側に出るのではとの心配しながら)
無事に入り口に戻り、家に着くや母に自慢したら、
母は笑いながらすぐ風呂を沸かしてくれた。
風呂を上がると竹の子の皮をむいてあり、
竹の子は両手で抱えられるほどのわずかな量だった。
母の笑いは、「すごい」よりも「こんな少し」の笑いだったようだった。
これが最初で最後の山菜取りだった。
アリスイ