morimarikoさんのブログはいつも奥が深い。
今回は、自分でできる範囲(能力)以上に挑戦することについて、
考察している。
「自分の限界だ」と簡単に言うのとは、次元が違うところのものである。
今回も拝読し己の過去を思い感じ、反省する。
その中の一つ(ちょっと外れる内容だが)思い返したことがある。
ある保健師Aは真面目であるが、この程度にとどめておくことが出来ない性格。
一人の子Bを助けるべく、勤務外でもその子の家庭を訪問していた。
私は心配でAに「信頼関係が無ければ、熱意だけでは空回りする」
「保健師の立場では経済的問題を解決できない」
「他にも救いを求めている人が居るし、事務もないがしろになる」
と注意をしていたが、Aの気持ちもわかるので、注視していた。
他の保健師にはAがおろそかになる点をホローするように指示していた。
数週間後の集団検診の昼、Aはいつも弁当であるが、家に帰ったとの報告。
先輩の保健師がAがいつもと雰囲気が違ったと言う。
ヤバイと直感した。「目はどうだった」と聞くと、いつもと違っていたと言う。
・・・私の経験では、自殺しようとする者の目の色が変わる・・・
すぐにAの自宅に行かせ、夫にも自宅に向かわせたが、自宅にAは居なかった。
Aの実家や主な親戚に連絡させた。
Aの気にいった、思い出の場所は分からない。
保健師という問題から発しているので、保健師学校のAが信頼する先生にも連絡した。
警察に自殺の可能性があることで捜索依頼をした。
・・・自殺の可能性があれば全道に網を張る。
ただの捜索願では管内だけの業務連絡に終わる
幹線道路にはカメラが設置されているが、これにAの車が映っており保護出来た。
自殺には至らなかったが、深入りを止めるべきだったと反省する。
まさに、己の出来る範囲を超えて進むと己をつぶしてしまう。
AはBを助けられず、かつ他の人Cの障害者年金の申請書(年金受給の可能性が低い)を机に入れたまま忘れたことを、大変なことをしたと強く感じたようだ。
・・・この申請書では年金が受給出来ないのではと悩んでいるうちに出し
忘れたと考えられる
保健師Aを休養させ、障がい者の担当医師に意見書を書きなおしてもらい、Cの障がい者年金が受給されるようになった。
Bの家庭環境も前向きな方向になった。
保健師Aには1年間昇給延伸の処罰を受けることになった。
「1年間昇給が出来ない」ことに、処罰が軽すぎないかとの批判がありますが。
事例として仮に、計算を分かりやすくするため、
退職までの期間10年、現在の給料300,000円給料の1年平均アップを5000円とする。
多くの人は1年遅れだから、5,000円×12月=60,000円が減額すると思う。
実際は、毎年5,000円遅れるので、45,000×12月=540,000が減額される。
これに賞与、手当、退職金および年金を加味すれば、①200万円以上の減額になる。
若く30歳代でこの処分を受けた場合、①200万円×3倍=600万円減額するのです。
・・・1年間昇給延伸はとても重い処罰なのです。