(霧氷)
真白な雪が強い光を受け、宝石のように輝いている風景を、『銀世界』と表現するそうだが、
これまでに『銀世界』とか『白銀の世界』と感じたことは無い。
光や温度により、雪に青色や黄色が薄っすらとついたように見えることはよくある。
吹雪の時や曇天の時は、雪そのものがグレーに見えるが、
色がないと表現したほうが良いのかもしれない。
『純白の世界』と言われることがまれにあるが、
『銀世界』の方が語呂は良いか?
なんだかんだ言っても真冬の雪は白、白色。
とは言っても、春先の融けかかった雪は、白は白でも見た目に違いがはっきり分かる。
技術不足のせいで、カメラではそれを表現できないが、
汚れて黒ずんでいるのとは別の次元。
ついつい、勢いでダラダラ書いてきたが、
今回は、春間近な様子の写真。
(今回の写真は2月下旬に写したもの)
例年は3月中旬頃に数日かけて排雪作業が続くのだが、
今年はとりあえずの部分的排雪をした後、
暖気と雨で雪がとけて、まともな排雪作業は無かった。
初めての経験で、行政も数千万円浮いただろう。
2メートル以上長いツララもいつの間にか崩れ落ちていた。
雪が消えた道路や家回りの、わずかな水分が湯気のように立ち込めている。
日中に融けきれなかった雪が夜に氷になる。
枝についた水分が凍って霧氷となる。
わずかに残っていた氷が融けて、地面でしぶきとなる。
道路と陽当りのいい家回りから順番に雪が消えていく。