(ご主人の遺作)
昨年あたりから、除雪・雪降しや庭の整備などを業者に依頼するようになってきて、
人里離れての生活に限界を感じてきたようだ。
(庭の冬風景)
土地家屋を売ろうと片付け仕事を続けていたが、
肩の筋を痛め一時入院をし、しばらく腕を使えなかったので、時々お邪魔して手伝ったりしていた。
(ポピー)
私が取り寄せている手作りの薬草湿布薬を、妻が定期的に塗りに行っていた。
入院中の同室のお年寄りの姿を見て、ひとり寂しく老いていくことを想像しながら落ち込んでいた。
(晴れの日も風が強いと町道も消える~急ぎの時は地域の者が自ら除雪する)
息子さんの申し出で、息子さんの家に入ることになり、
温かくなればまた住んでも良いから、家も急いで売ることも無いと言われ喜んでいた。
(オンコの実)
(キタキツネ)
近くのつぶれた物置に住んでいると思われるキツネの家族が、最近、夕方になると近くを散歩(エサ探し)にくる。
警戒しながらも人を恐れず、エサが少なくなる冬になると、家回りの雪山から家の中を覗き込む。
試しにエサを与えてから来るようになったようで、
エサをくわえ、安全と思われるところまで行ってから食べるとのこと。
(ヤチダモの木)
庭にはヤチダモなどの大木が数本あって、南隣の畑を日陰にし、落ち葉を散らかし隣の農地に影響を与えていた。
人に迷惑をかけながら、自然を愛することはできないと、
業者に切り倒してもらってから、チエンソーとマサカリで茶の間の薪ストーブの燃料にした。
(ヤチダモの木にあるコケの中の雪虫)
雪虫は秋にヤチダモに集まり、卵で越冬する。
雪虫の代々続いた住家は無くなった。
(小豆梨-あずきなし-の木)
庭にはまだ大きな木があり、
こんな大きな小豆梨は見たことが無いと言われるほど。
(比較に置いたのは、小粒の小豆)
ただ断片的に私の想いを書き続けてきましたが、
次回で最終にしますので、あと1回わがままなお付き合いをよろしくお願い致します。