亡き友の庭で写した思い出の写真(その3)

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(ご主人の遺作)

 

 昨年あたりから、除雪・雪降しや庭の整備などを業者に依頼するようになってきて、

人里離れての生活に限界を感じてきたようだ。

 

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(庭の冬風景)

 

 土地家屋を売ろうと片付け仕事を続けていたが、

肩の筋を痛め一時入院をし、しばらく腕を使えなかったので、時々お邪魔して手伝ったりしていた。

 

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(ポピー)

 

 私が取り寄せている手作りの薬草湿布薬を、妻が定期的に塗りに行っていた。

 入院中の同室のお年寄りの姿を見て、ひとり寂しく老いていくことを想像しながら落ち込んでいた。

 

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(晴れの日も風が強いと町道も消える~急ぎの時は地域の者が自ら除雪する)

 

 息子さんの申し出で、息子さんの家に入ることになり、

温かくなればまた住んでも良いから、家も急いで売ることも無いと言われ喜んでいた。

 

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(オンコの実)

 

 

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(キタキツネ)

 近くのつぶれた物置に住んでいると思われるキツネの家族が、最近、夕方になると近くを散歩(エサ探し)にくる。

 警戒しながらも人を恐れず、エサが少なくなる冬になると、家回りの雪山から家の中を覗き込む。

 

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 試しにエサを与えてから来るようになったようで、

 エサをくわえ、安全と思われるところまで行ってから食べるとのこと。

 

 

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(ヤチダモの木)

 庭にはヤチダモなどの大木が数本あって、南隣の畑を日陰にし、落ち葉を散らかし隣の農地に影響を与えていた。

人に迷惑をかけながら、自然を愛することはできないと、

業者に切り倒してもらってから、チエンソーとマサカリで茶の間の薪ストーブの燃料にした。

 

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(ヤチダモの木にあるコケの中の雪虫

 雪虫は秋にヤチダモに集まり、卵で越冬する。

 雪虫の代々続いた住家は無くなった。

 

 

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(小豆梨-あずきなし-の木)

 庭にはまだ大きな木があり、

こんな大きな小豆梨は見たことが無いと言われるほど。

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(比較に置いたのは、小粒の小豆)

 

 ただ断片的に私の想いを書き続けてきましたが、

次回で最終にしますので、あと1回わがままなお付き合いをよろしくお願い致します。