アイスキャンドル

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 町内会での発案で、1999年最後の日にアイスキャンドルを灯した。
 除夜の鐘突きに、神社の初詣にと、我が町内を通る人が多いことを意識してのこと。

 

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 あれから19年、互いに歳を取り、近年は年末の暖冬もあって、設置数は当時の半数以下に減った。

 

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 空洞を作るための鉄柱や重しを入れたペットボトルをバケツの中心に置き、水を入れて外に置くだけのこと。

 

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(ロウソクの下に赤く見えるのは、熱でロウソクが雪の中に沈まないようにあてた厚紙)

 

 氷が出来れば、温水をかけて取り出し雪中で保管する。
 単純な作業であるが、説明すれば長くなる苦労もある。

 

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 継続している事業を止める決断は難しい。
渋々協力しながらも、止めると言えない雰囲気もある。


 組織の長は、お前の時に止めたと言われたくない思い。
行政でも、物事の廃止は難しい。

 

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 担当議員は、廃止すべきと思っていても「自分が担当の時はやめないでほしい」と言うのが常。

 

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(造花などを入れて凍らせた)

 

 


 キャンドル作りに、みんなが苦労していることは分かっているので、
 平成最後の年を区切りとして、会の事業としては止めようかと、役員会で代表の私が提案した。
 ところが、平均年齢80歳近いメンバーは続けると言う。

 

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(寺で使用済みのロウソクを溶かし、プリン容器を利用して再生)

 

 そんなことで、これからも続けることになった。


 アイスにこだわらず、雪やペットボトルなどを活用して、出来る範囲でやることを強調し会の広報で啓もう。
結果、工夫されたキャンドルが多かった。

 

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(ペットボトル)

 

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(菓子容器に模様を入れて)

 

 協力できない人を批判する者はいない。
だが、協力できないで申し訳ないと、一人思い悩むことがないように配慮する必要があるが、


 内にしめる悩みを知ってあげるのは難しい。

 

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(雪山を掘って)

 

 雪が黄色く見えるのはオレンジ色の街路灯の近く。
雪が黒く見えるのは暗闇と、街路灯が明るすぎてキャンドルが飛んでしまうので意識的に暗くしたため。


 技術の未熟さではあるが、手がカジカム(凍りつく)中での撮影に、哀れみと大目で見てください ネ ネ。

 

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(色が変化する電気を雪玉で囲む)