行政はなぜ優しい文書を書かないのか。

 

 前回弁解したように、やはり満足できない表現になったが、取りあえず自分の宿題を報告。

 ようやく・なんとか撮れた、はるか遠くのキツネとともに。

 

     50メートルほど先に見つけた、

      ヒザ(?)まで雪に埋まりながら。

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 言葉・表現が難しいと批判されている、行政用語(公用文)の基本は、国や都道府県の指示よるものが多い。

 『公用文は、各行政機関の統一性をとり、住民に分かりやすい文書を提供すること』になっているのだが、現実は違う。

 最近の国会答弁で「親切な説明」と言いながら、何ら親切さが無いと同じようなもの。

 

 私を見るや、遠くに駆け出した。

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(例文1)

 「助成金受給対象は、A及びB並びにCに該当する者であって、その受給申請は当該規定に基づき、別添申請用紙に必要事項を記載のうえ申請すること。」(公用文)

    ~ 一般的文書にすると

 「A.B.Cの全てに当てはまる人は、助成金を受けられますので、同封されている申請用紙に住所・名前などを書いて送付してください。」

 

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 地方自治体の多くは自主財源(各種税金・使用料の収入など)が全体の1~2割程度で、ほとんどは国の交付金補助金で運営されている。

 この交付金補助金を受けるために、それぞれ膨大な申請書を作成するわけだが、その時には公用文が必須となる。

 これを繰り返しているうちに、公用文が自分の文書・文言パターン(?)となってしまう。

 また、国などの指定に基づいて物事が進められるので、必然的に行政・専門用語が羅列された、規定の申請書や説明文になる。

 

 

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 行政の文書は解りにくいと言われる、大きな理由のもう一つは、住民からのクレーム対策によるもの。

 

 

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  最近は、商店や学校、病院等までも、クレーマ対策で悩んでいるようだが、市町村では以前からクレーマで仕事に支障をきたすことが起きている。

 クレーマは難しい表現の文書に近づかないから(私の経験)

その多くは、住民向けのお知らせなど、平たく表現しようとした文書に対するあげ足取りのようなものが多い。

 

 

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 なので、意に反する解釈が起きないよう、また一般的にあり得ないことまで想定して長々と説明をするため文書が複雑になる。

さらに、文書を縮めようとして、意味が固定されている専門用語を使うことにより難解になる。

 私も、これらの癖が取れないでいる。

 

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(参考)

・「堤外」の草刈りをする。=「川の中」の草刈りをする。

 川は、堤防の内側ではなく、堤防の外側。

 

 キツネは、安心できるところまで離れると、必ず振向いてこちらの様子を観察する。

 あまりにも遠いので、600mm望遠で写し、PC活用もこれ以上の拡大は無理。

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