ささいなことから自分の世界に入る小学生だった。

  春の花とともに、子供の頃に考え込んだことを。

 

 前回のブログで述べたように、小学校の頃の私は先生の一言に思いを巡らせ、授業を聞いていなかったことがよくあった。

 

クロッカス

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・光は1秒間に地球を7回半回る・・・と先生は言った。

 

 その授業中に色々考えたが、地球を回る光は思い浮かばなかった。

夜に懐中電灯を照らしたが、振向いても光は戻ってこなかった。

教科書には、『回る程の速さ』と書いてあった。

先生は『程の』の一言を抜かして説明したばかりに・・・。

光は直進するから、当然に地球を回らない。だから『程の』は省略できると言う考えなのかと今でも思うのだ。

 

クロッカス

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・授業に入る前に、「殿様は鮃(ヒラメ)をひっくり返さず、白い皮のほうだけを食べていたから、白い魚と思っていた。そして、美味しい黒い皮の方の味を知らないで終わった。」

と小学校の先生は言った。

 子供のころから、黒い皮の方がおいしいことを知っていた。

 黒い皮の方を上(表面)に、頭を左にして盛り付けすることが基本であることも知っていた。

 先生が言ったことは事実か? 作り話か? なぜ授業中にこんなことを言ったのだろう?・・・と考えていたら授業は終わっていた。

 母に聞くと、「鰈(カレイ)の場合に限り、頭を左にすることを優先して白い皮を上にする盛り付けもある」とのこと。

 先生は鰈を鮃と間違ったのか? 思い付きの作り話か? いまだに疑問のまま、そして時々思い出す。

 

クロッカス          スイセン

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・先生がチョークで黒板に『点』を書いた。 点を続けて『線』をつくった。 線を並べて『面』をつくった。

 授業が終わって黒板の前で見ると、『点』は『面』だった。

数日の間、このことを考え続けて、

  1. 点も線も全て『面』だ。 もし『点』と表現するのであれば「1㎟の面を点とする」など単位表示が必要と思った。
  2. 面と面が接するところが、『線』あるいは『点』と考えた。 

 子供なりの結論が出るまでの間、ほとんどの授業は上の空であった。

 

 これでは成績が悪くなると思いながらも、4年生ごろまではこんなことを繰り返していた・・・今も時々。

 私の楽しい空想の世界であり、それは同時に、先生の教え方に対する不満でもあった。 

だが、私の先生たちは面倒見がよく、嫌いな印象はなかった。

 

日陰で咲いている福寿草(今回掲載の写真は5月24日撮影)

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 なぜ唐突にこんなブログを書くのかと思われるだろう。

 どうしてそんな発想になるの?・・・とよく言われる。

 それは最近愛読し始めた、宇理さん(Id : uriuribou)の教え方の素晴らしさを感じていたら、子供の頃の勉強を思い出したから。