生産者や事業者を守るための適正価格を

 今回は久しぶりに撮れたアカゲラをご覧いただきながら。

 

 宅配業者の厳しい現状がテレビで放映されていたが、宅配料金や配送方法の改正をしようとすることは私なりに理解できる。

 ハガキなど一部の郵便料金が改正されることもやむを得ないものと思う。

 

 30m程離れてた木の上で真剣なアカゲラ

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 配達時の受取人不在と都市部の駐車場の問題が大きいようだ。

配送業で働く姿を見ているから、配送業も事実上のブラック企業に入るのではないかと心配している。

 私は、配達がある時間帯は留守にしないことは当然に、お礼と励ましの声をかけて飲み物を渡すことにしている。

 

 いつもタムロするヒヨドリにとっては邪魔者

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 通販で物を取り寄せるとき、配送料金がかからないように工夫することは消費者として当然のことだろう。

買い物をするとき、少しでも安いものを選ぶことも当然の事。

 だが、生産者や配送業者の苦労に見合った価格設定の保障を無視しすぎた経済構造になってしまっているように思う。

 業者が合理化を図ることにも、労働者が切磋琢磨することにも限度がある。

 

 何か文句あるかと言っているような

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 労働基準法で1週40時間以内、1日8時間以内や、超過勤務(時間外労働)時間、有給休暇等が細かく規定されている。

 国民の祝日に関する法律で、国民の祝日は休日とすることが決められ、祝日と日曜日のダブりも解消されている。

 そしてプレミアムフライデーが今回新たに加わり、表面上は過剰労働の解消を進めているかのようだが、現実の労働環境は益々厳しくなっているのが多くの職場の現状だろう。

 

にらみ付けるアカゲラと、近寄ったものの知らないそぶりのヒヨドリ 

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 突き詰めれば、世界の経済競争に勝つためとの号令から始まった、大手企業の育成(中小企業の淘汰)と極端な価格競争を目指してからの結果だろう。

 公共事業でもそれが行われ、業者を決める入札では、最低価格を提示した事業者が仕事を受け、結果として下請け業者に対して度を超すしわ寄せや、手抜き工事が発覚することとなった。

 現在は最低価格を決め、安すぎる価格を排除することになっている。

     最低価格方式の入札は、材料費などの単価や計算式が   

     決まっているので、ほとんどが同額見積もりになり、  

     クジ引きで業者を決めることが多くなった。

     現在は発注者が内内で決めた業者の信頼度を優先順位  

     として決定されている。

     当然に大手の信頼度が高くなっているものであるか 

     ら、これを私は良しとする考えではないが参考まで 

     に記載。

 

仲間が集まるも互いに無視

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 貸切バスの事故が頻繁に起きたことから、労働者の環境整備と適正価格で営業できるように規制することになった。

 すべての業種にも適正価格の法的規制をかけなければ、労働者の心身の健康も経済的環境も、生活そのものが成り立たなくなり、事業者もつぶれていくこととなると危惧している。

 あるいは、材料のごまかしや手抜きが蔓延する中国と同じことが、すでに闇の中で起きているように思えてならない。

 

アカゲラのお腹

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