若い頃の私はいつも転職を考えていた。
事なかれ的発想が公務員の基本のように感じてこれが嫌だった。
大学の先輩達から転職先の声掛け(〇〇のポストがあるなど)がしょっちゅうあったが、これ以上先輩たちに迷惑もかけられないと思い、そして型破りの仕事の仕方がある程度認められるようになったので、結婚する(公務員を続ける)ことを宣言した。
家庭を持ってからの転職は困難と考えていたから。
どこでも見かけるヤマガラ。今回は表情を撮れたので。
何人かの女性を紹介されたのだが、草餅をちぎって食べるしぐさに生活感を感じてこれに決めたのが今の妻である。
忙しいこともあり交際期間は半年で、数度しか会わずに「結婚するぞ」の一方的言葉で結婚した。
その当時は、恋愛結婚と見合い(紹介)結婚に分別され、すでに統計的に恋愛結婚の方が多くなり、そして恋愛結婚の方が離婚率も高かった。
専門家なる人は、「結婚=愛と考えるか、結婚=生活と割り切るか、との相違によるもの」(私の表現が悪いところはご了承願います)のようなことを語っていた。
その後は、結婚相談所の利用や、集団見合いパーティー、そして今はネット結婚、尊敬婚などに分類されるそうだ。
これらは、冷静に判断でき、本人にとって理想的結婚になり、離婚率も低いとのことで評価されている。
若い頃に年寄りと結婚し、相手が死んだら若い人と
結婚する。 即ち、人は2回結婚するのだが、
これが経済的にうまく回ると言う学説があった。
最近の若い人は、結婚願望が乏しいと言われているが、
それは社会環境によるものではないだろうか?
私の甥は工学部でありながらバイト先の女性に憧れて、その有名な衣料品業、安くて品質が良いと評価され誰もが知る所に就職した。
東京~東北~関西~韓国~北海道・・と目まぐるしく転勤する。
1店舗の正職員は1人、多くて3人。
3年ほどで管理職になるのだが、1人管理職だから一人ですべてを切り回し残業手当もつかない。
甥は学生結婚を親に批判されたが、この会社では勤めてからの結婚は無理だっただろうと言う。
勤めてから4回目の異動(3年半)までは家族で移動していが、夜中まで家に帰れず、子供の事も考え単身赴任とし、今も別居生活が続いている。
安くていいねと評価されている多くの店舗の従業員や、仕入先の人々は身体的に、精神的にそして経済的に限界状態。
日本のトップレベルの企業が労災で訴えられているが、これが日本企業の現実。
生活する経済的ゆとりがない。金があるが寝る間がない。人と付き合う暇がない。将来に希望が持てない・・・・
だったら、せめて問題が起きないように、現状に甘んじて細々と暮らそうではないかと思うのであろう。
そして、年金がどうのこうのと将来に希望が見えない現実を考えた時、結婚を考えられないだろう。
誰かさんがお気に入りの オシリ~かわいいでしょ
たまたま好きな人がいて結婚しても、精神的・経済的に理想の生活が成り立たなくなれば離婚となるだろうし、これを考えれば結婚ということも想像すらできなくなるだろう。
これに真剣に向き合わない政治・経済の中で、若者は生きていかなければならないのだから。
キタキツネ? アライグマ? の足跡