日々充実していない者は過去を思い浮かべるものなのか

桜や草花のきれいな写真があちこちのブログで紹介されている。

こちらは春を感じるものは何もない。

毎日のようにちらちらと雪が降り冷たい風が吹いている。

大きな行事も家事もなく、くる相談や手伝いも簡単なもの。

だから今日を反省するほどのものはない。

 

先日区長が来て、認知症に関する講座を開きたいという。

みんな福祉に関する意識はある。

福祉は生き様であるから。

行動するか否かの違いで、行動するキッカケにかかっている。

私の自治区では数年かかってようやくこれが芽生えている。

役員会で実施することに決まった。

 

認知症の対応にはその人の歴史を知る必要がある。

認知症の人は段々と若返っていく(過去に戻る)

結婚前に戻ると、配偶者に対して誰ですかという。

結婚する前だから当然に妻(夫)は存在していないから。

友人の母が認知症で末期に、聞いたことのない住所を言った。

そこを訪ねていくと母が幼いとき住んでいた場所だった。

 

認知症の方が散歩から戻らないという。

私が総指揮をとることになった。

消防団も警察にも動いてもらった。

牧草畑でうずくまっていたところを保護されたことがあるという。

認知症の人は道に迷うと限界まで歩き力尽きる。

だから路上にうずくまるが、畑の中までは入らない。

不思議に思い、聞くと若いころ牧場で働いていたとのこと。

川岸をヘリコプターで捜索している警察に牧草畑に変更するように依頼しようとした。

ある人が言った「もう牧草は刈られてしまって無い」と。

確かに収穫の時期は終わっていた。

結局見つけられずに捜索を打ち切った。

霜が降り始めたころ見つかった・・・牧草畑で。

刈れないでいた小さな牧草畑があったのだ。

あの時なぜ牧草畑の現状を確認しなかったかと、

ウイスキーを飲みながら過去を反省している毎日です。

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