非常時の心理とその対応について

前回・前々回のブログの解説を兼ねてつらつらと述べます。

高校は汽車通(電車ではなく蒸気機関車)で、すぐには帰れない。

友人が科学クラブに入ってくれと言う。

全部自分たちでするから部員のまとめ役をしてくれとのこと。

放課後の時間帯に勉強する気もないから、誘われるままに部員となる。

オタマジャクシから始まり鶏の解剖。銀鏡反応による鏡や銀細工。

血液型の検査。サイダー作りや植物採集・・・

いろいろな経験をさせてもらった。

 

ある日爆発音が鳴り響いた。

カーバイトに水を加えてアスレチンガスを出し火をつけていたが、

実験を超える量で行ったための爆発であった。

駆けつけるとビイーカーの破片で血を流す者。耳が聞こえないと言う者・・・

そこにいた者たちはぼう然としてただ立ちすくむだけ。

私はそれぞれ一人ずつに肩などに手を当て目を見て、

それぞれに具体的な指示を与えた・・・命令の口調で。

先生に知らせ車を用意すること(救急車は無い時代)

負傷者を玄関まで連れていくこと・・・・など。

ここからが、今回言わんとするところ。

負傷した女性に触れられないのだ・・・緊急よりも恥ずかしいが先に来る。

一人ひとり相手を決めて(命令し)、

おんぶや抱っこの状態まで手を取り私がするのだ。

玄関まで行くと、外靴に履き替えようとし負傷者の靴を探している。

そのまま(室内靴のまま)車に乗れと命令する。

普段土足などをしている者が、緊急時に普段の教えを思い出しそれを守る。

これが非常時の一般的な心境・行動なのだ。

そういえば、津波の警報の言葉を命令調にすべきであったと言うが、

当たり前のことだ。

消防団長だった父)

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(2月の風景)

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