慰安婦問題(起こしてしまった過去)に完全な解決はないのだろうが、
可能な限り両者が納得できる内容で一段落してほしい。
戦時中、朝鮮人捕虜を働かせていた炭鉱に父は副隊長として勤務していたとのこと。
隊長は捕虜たちを人扱いせず、注意しても聞き入れられず、
父はこっそり食料を提供したり、便宜を図ったそうである。
とは言っても、正規ではないからささいなものであったと思う。
終戦後、捕虜たちはあちこちで暴れまわったようである。
数名の捕虜が朝鮮に帰るまで私の家(旅館)に滞在したとのこと。
捕虜が張り込んでいる家に帰れない隊長も奥の部屋に隠れている。
捕虜は農家から肉や野菜を強奪して、お世話になったと持ってきたそうだ。
その食材を隊長も隠れながら食べるのである・・・心境は?
私が生まれていない頃の出来ごと。
幼少のころ、「あの朝鮮人たちと、渡し船の船頭をしていたアイヌの人が
元気に暮らしているだろうか」と父母は時たま話していた。
朝鮮に帰らなかった(帰れない)人も多い。
朝鮮人男性が、日本人女性と結婚すると朝鮮国籍になる。
国籍のため結婚を断念した人たちもいる。
「日本国籍になったから、選挙出来るよ・・・」と言う若者の、
明るい顔を見ることができた。
今年の喜ばしい出来事の一つである。
写真は捕虜収容所とは違うが当時の父(座っている)の写真。